
本日あった、お問い合わせのお電話のお話しです。
電話「すみませんが、パソコンの最初の入り口だけ教えてもらえないだろうか?」
それは、授業の合間にかかったお電話。
私「入り口というのは、どんなことをご案内すればよろしいでしょうか?」
電話「うん、パソコンの最初の部分なんだけど」
私「最初というと、電源の付け方とか、そんな内容ですか?」
電話「よくわからないけど、パソコンの最初の部分ができないと、就職ができないんだ」
私「就職に絡むご相談ですね。詳しく教えていただければ、内容によってはお役に立てるかと思いますが」
電話「私は80歳代なんだけど、今まで大手の銀行でパソコンを使わなくても済んでいたのだが、これから役員として就職しようとしている会社では、『パソコンを使うことが必要』と言われていて、全く触ったことが無くても今までは困らなかったから、触ったこともないんだよ。」
私「そうなんですね。で、その後のパソコンの使い方も必要ですよね」
電話「とりあえず、最初の画面が出せれば良いんだよ。就職さえしてしまえば。でもそれを教えてもらえないと入社ができないそうなんだよ」
私「もしも本当にパソコンの画面が出せればよいだけのことくらいでしたら、就職してからその会社で教えていただけるかと思いますよ」
電話「いや、そこができないと、就職が・・・」
まあ、要するにまだ就職が決まったわけじゃない。
で、パソコンを今まで使ったことが無くても管理職として80歳まで過ごすことができた。
でも次の就職先ではパソコンを使うらしいが、形だけ使えるように見せかけるお手伝いをして欲しい。
お金は割増料金でも支払う。
はい、お断りします。
そもそも、その会社がその方を必要としているなら、まずは会社に就職させてからパソコンの指導を誰かにさせるでしょう。
おそらく、面接の段階でお断りする理由として「パソコンを開くことができますか?」と聞かれたのでしょう。
本当に必要とされているのであれば、入社後に親切に教えてもらえますよ。
今までパソコンを使う努力をしてこなくて、その結果の「現在地」です。
80歳を超えて、パソコンを触ったことが無くて、今から本気で覚えていく気持ちはなくて、面接に受かるためだけのテクニックを教えて欲しいって、それはね。。。
私の正義感が許しませんでした。
もう、引退したほうが世の中のためですよ。
冷たいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、町内会や連合町内会でも同じです。
ご高齢で、世の中の一般常識も分からないままに「老害」になってしまわないように、お気を付けください。
もしも、この方が「パソコンを今まで使ってこないまま仕事をしてきたが、新しい就職先ではパソコンが必須らしいので、一から教えて欲しい。何年かかっても良い。」
とおっしゃっていたら、私は喜んでお手伝いをしていました。
でも、就職するときだけの見せかけのテクニックのためだけなら、お断りします。
すみません。
私にも、パソコン教室の講師の最低限のプライドは、あります。
お役に立てず、大変申し訳ありません。
どこか、私のように変なプライドを持たない教室で習ってください。
お願いします。
応援したい気持ちだけはあります。ごめんなさい。
お仕事で使い始めたら、パソコンを好きになってほしいと願っています。
いや、パソコンを使わなくても済むようなお仕事をお選びになるか、お仕事よりものんびりと老後をお過ごしください。
恥ずかしくて、こんな人がいることを、授業で教えている高校生たちに知られたくもないです。
愚痴でした。(笑)