最近、兵庫県知事選挙において斉藤知事が再選したことで、テレビの情報番組でアナウンサーが
「テレビはファクトチェックをしていて公平性を保たなければならない。だけどSNSやネットはそうではないから、注意が必要です。よく確認してください」
というコメントを言っていました。
「???」
多分、テレビだけしか見ていない人は
「SNSとかネットは怖い!」
と思ったかもしれません。
でも、普段からSNSやネットから情報を取っている人ほど、
「え?!それってテレビが偏向的に報道しているからじゃないの?」
って思ったはず。
確かに、テレビは選挙期間に入ると公平性の観点から選挙に関わる放送の時間がとても限られてきます。
でも、それまでの期間や選挙後はどうでしょうか。
実際にこれから報道番組の姿勢が問われる現実的なファクトチェックとして、皆さんがよく注意しなければならないのが、兵庫県知事が「百条委員会」よりも「全国知事会」を優先して、結果的に「百条委員会」から逃げているかのような姿勢で報道しているので、よくその放送局を確認してください。
私がネットやSNSで得た情報では、
1.11月に行われる全国知事会では、併せて年に一度の政府主催の全国知事会があり、とても重要なのでほとんどは代理出席ではなく知事が出席する。
2.全国知事会の日程が先に計画されており、百条委員会はその後に設定されたので、通常であれば全国知事会に被らないように設定する必要があった。もしくは知事を除いたメンバーでの開催が望ましい。
なので、あたかも斉藤兵庫県知事が、百条委員会よりも知事会を優先していると誤解されるような報道があれば、それは事実と異なるのかもしれません。
結論から言うと、SNSやネットに限らず、テレビや新聞、雑誌にも間違いや恣意的な立場に立ったコメントなどがあるので、SNSやネットだけが玉石混交のような報道をするのは間違いだということです。
やみ雲に一方の情報ばかりを信じてしまうと、今回の兵庫県知事のようなミスリードによる県議会での不信任決議になり、税金の無駄遣いになってしまう恐れがあります。
ちなみに、「103万円の壁」問題も、
<財務省>の言う「7〜8兆円の税収減によって地方の行政サービスが低下する」のを信じるのか、
<前名古屋市長>の「減税をしたら、市民の手取りが増えて消費が増え、結果的に税収が増えた」とおっしゃっているのを信じるのか、
これはご自身で情報を取りに行ったり、詳しそうな信頼できる人に聞いてみるなどしてみないとならないと思います。
これからの時代は、「ファクトチェック」という過程がとても重要になると思いますので、単に『テレビで言っていたから』『新聞に書いてあった』などの理由で信じることの無いように、私自身も気を付けたいと思いました。