
昨晩、テレビの「町中華」を観ていて、店主の年齢が高いことに今さらながら驚きました。
おそらく多くのサラリーマンは定年が60歳、もしくは65歳くらいで迎えることと思います。
以前に書いたかもしれませんが、定年制ができた当時の平均寿命は50歳そこそこでした。
サザエさんに登場する波平さんの設定年齢が54歳と知った時に、随分と老けた54歳だなと思いましたが、サザエさんが描かれていた時代は昭和20〜40年頃と言われていますので、男性の平均年齢も55歳から60歳程度だったのです。
その後、乳幼児の死亡率が大幅に改善して、男性の平均年齢も急激に上がりました。

さて、このグラフを見て、何が分かるかというと、「定年制度」は、制度設計された当時は雇用を確保するために、終身保証するよって言うために作られた制度だったが、いつの間にかある年齢になったら退職(退場)していただく制度に変化してしまったということです。
そう考えると、町中華の主人たちや農業を支えている高齢者たちの姿が本来の姿であり、サラリーマンの定年後というのはちょっと幻想が入っていると感じるのです。
さらに言えば、先日、お金持ちのための高齢者施設を特集しているテレビ番組があり、いくらお金があってもというか、お金持ちはお金持ちなりに際限なくお金が掛かる仕組みを誰かが考えるものなんだなって思いました。
その一方で、田舎暮らしのお年寄りが、一人暮らしでご自宅で亡くなっていく。
どっちが自然なのか。。。
母を自宅で看取り、父を病院で看取った立場から、じゃあ、自分ならどこで死ぬのが幸せなのか。
高額な高齢者施設?
病院?
自宅?
この辺りは選択になるかと思いますが、別に退職後にお金がいくら必要とかって言われているけれど、そもそも年金制度は破綻しているし、どうも自身で蓄えておくか、死ぬ寸前まで働いて稼ぐか、どちらかしかないのだろうと想像がつきますよね。
悠々自適とか、退職後のバラ色の人生とか、逆に貧乏な最後とか考えることの無意味さ。
テレビ番組では、そもそも極端な例しか取り上げていないのだから、平均的な平穏な最期を迎える小市民で十分幸せなのだということを、今から考えておいた方が良いのだろう。
定年後はこんな風に生きるとか、こんな最期を迎えたいとか、あまり背伸びをしてしまって、実は今を大切に生きることを忘れてしまうことの方が、もったいないと思うのだった。
定年について少し考えてしまった、定年の無い、小市民の私。
あ、ちなみに自分の職業についても考えれば考えるほど謎だらけ。
少しでもお金をいただくという基準で考えると、
パソコン教室の講師、パソコンなどの修理業、スマホ講座の講師、パソコン教室の団体運営、高校の非常勤講師、町内会長、連合町内会副会長、、、、
まあ、何をしても他人様のお役に立っているうちは少額でもお金をいただくことができるということ。
このことこそ、忘れてはならない大切な考え方。
人の道を外れて、他人様を踏み台にしたり、泣かせて稼ぐお金は、いくら多くのお金であったとしても、何も尊くないし、何も偉くないし、何も羨ましいと感じない。
あぁ、これぞ、典型的な日本人なんだろうな。