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昨日、床屋で髪を切ってもらいました。

いつも同じお兄ちゃん。

いや、正確にはすでに彼はオジサンになっています。

でも、私の中ではお兄ちゃんのまま



自宅の近くにある床屋に行き始めたのは、もう30年近く前になります。

まだ息子も小さい頃。

その床屋で、彼は一番若くて、腕が確かでした。

まだ20歳そこそこという感じでした。

その後、数年したときに彼は港南台に自分の店を構えることになり、独立の連絡をもらってからはそのお店に通っています。

それが私の独立した年と同じころでした。

だから、彼が独立してからすでに24年近くになるということです。



彼は、先日も私の髪の毛を切りながら

「キリマンジャロさんの髪は、切るのが難しくて、一番の理由はつむじの位置が独特な場所だから、間違えるとすぐに寝癖が出ちゃうんですよね」

って言っていました。

だから、彼以外には私の髪の毛を整えるのは、無理なんじゃないかと思っています。



その彼が、私の髪を切りながら

「明日、藤沢八部球場に高校野球を観に行くんですよ」

と言いました。

実は、私のお世話になっている私立高校も同じ日に試合があるので、

「えぇ〜〜奇遇だね!私もだよ」

と何気ない会話をしていました。

彼の応援する高校は、お客さんのお子さんが試合に出ているからだそうで、私のお世話になっている高校と対戦することが分かりました。

そんな彼と、いつもの床屋ではなく球場で会うことがあるのかも。

私は、球場に着くとまず彼の姿が無いか、ぐるっと見渡してみましたが、見つけられず。

そうこうしているうちに、前の試合が終わりました。



すると、バックネット裏の方から三塁側に向かってくる床屋のお兄ちゃんの姿が。

手を振って近づいてきました。

笑顔で

「見つけた!」

床屋で見る時には、いつも鏡越しなのでよく見たことが無かった床屋のお兄ちゃんの顔。

いつのまにか、お兄ちゃんと言える年齢ではなくなっていましたね。(笑)

お互いに年を重ねたということなんですね。

でも、こんな風に別の場所で会うはずのない人と会うと、とても不思議な感覚になりました。



試合は、結局私のお世話になっている高校が勝ちました。

また来月、床屋に行ったら、今日のことをたくさんお話しするんだろうな。

今から楽しみな出来事でした。