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先日、連合町内会で「町内会のDX化」について話題になりました。

基本的に、私も職業的にDX化について異を唱えるものではありません。

しかしながら、あまりに拙速に事を推し進めようとすると、却って反発を生み、逆の方向に持って行かれてしまうので、発言にはいつも気を遣っています。



その会議の中でも、連合町内会長から

「ぜひ、紙からの脱却を目指したい」

というお言葉があり、私は反論してしまいました。



私は個人的には紙は無くならないのではないかと思っています。

実際に、私は重要な資料は全て印刷してファイリングしています。(笑)

持ち歩くのに支障が出るくらい重いものは、データ化してクラウドに入れてタブレットで見ています。

でも、気になったところにマーカーを塗ったり付箋を貼ったり、メモしたり。。。が不便なんです。



ましてや町内会や連合町内会では、紙からの脱却は目指しちゃダメで、掲示板や回覧板を電子化するなんて、とんでもないと思っちゃっています。

なぜなら、紙で配布したい時にその手段を失ってしまうから。

情報を共有する手段を増やすという意味で、ホームページやSNSを活用するのは大賛成ですが、その代わりに掲示板や回覧板を無くすのは、まだ早いと思います。

要するに、今の時点では情報伝達のチャンネルを増やす努力はするべきだけど、方向を間違えていないか慎重に見極めながら、減らすときは特に慎重にするべきだという認識です。

一番大切な、住民を置き去りにしないように。



おそらく、いくら電子化が進んでも、手書きの文化は無くなりません。

いくらAIが進んでも、タイピングは無くなりません。

いくらオンライン飲み会が便利になっても、リアル飲み会は無くなりません。

この舵の取り方は急激であってはならないと思うのです。

それは、私の勘でもあるのですけれど。。。