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本当に多いのですが、とにかく、若い方(学生)にはパソコンの教育が手厚くされているという誤解が非常に多いです。



実は、今日のお客様のお宅でもそんな話題になりました。

そのお客様は、新しくパソコンをご購入された方でした。

しかも、某大手家電量販店でご購入されており、初期セットアップを最後までしつこくセールスされたそうです。

そのテンポで提示された料金を聞いたら、卒倒しそうです。(笑)

4〜5万円はかかるといわれたそうです。

パソコン本体が、すでに17万円の物をご購入されており、その上でその金額を提示されて、逆にその店舗への信頼を無くしておりました。

そりゃそうだ。

シニアをカモにするのもいい加減にした方が良いです。



で、実際の話し、データの移行、マイクロソフトアカウントのログイン、OneDriveの解除などなど、やることは山のようにあるわけですけれど。


そして、セットアップ中には待つだけの作業もあり、その際のお話しとして

1.そのお客様は、元小学校の教員

2.10年以上前に退職されたが、その際には小学校にパソコンが配備されており、それ以降、十分に子どもたちには教育されていると思っている。

3.今の世の中はとても恵まれているのではないか。



うーん。。。。。

まず、1点目から

小学校の学年は、6年生までまず6段階あり、それぞれの学年で2〜3クラスあると仮定すると、全部で12〜18クラスが存在することになります。

各小学校に、クラス全員分のパソコンを揃えた教室は、一つあります。(あればよい方でしょう)

すると、この12〜18クラスで、1週間でどの程度パソコンを触る機会があるでしょうか。

小学校時代は、プログラミングの初歩的なものを学習するので、現在では実際にはタブレットを使用するところが多いのが現状でしょう。

そして、中学時代

まず、ご家庭にパソコンがある場合と無い場合とを想定して、公立学校では自宅で行なう作業はまず、宿題として出しません。

すると、同じように3学年で5〜8クラスの共有パソコンがどれくらいあるのか。

また、ここでの教育は高校生に聞いてみても、ワードやエクセルはほぼ皆無です。

もちろん、タイピングもする機会がないそうです。

これ、私立中学は、一転、環境が大幅に異なります。

中学入学時より、推奨パソコンを購入させられる学校が多いです。


そして、高校。

情報の教育で手いっぱい。

ワードエクセルをじっくりと腰を据えて教える時間は皆無。



どうでしょうか。世間での認識と大幅にずれていますよね。

これ、子どもたちが本当にかわいそうです。

政治の責任はとても大きいです。



「最近の若い人たちは、パソコンがとてもできて羨ましいわ」

という今日のお客様のお声を聞くたびに、IT教育に携わる者として、本当に不甲斐ない思いをしています。

今どきの子供たち、本当にかわいそうです。

どうにか大人たちで、解決させることができないものでしょうか。



私たちの世代に課せられた、次世代の皆さんへの、これから大きな課題です。