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お客様より、パソコンじまいのご相談をいただきました。

ご夫婦でお住まいで、ご高齢になり、ご主人だけがパソコンをしていましたが、少しだけ認知機能が衰えてきていました。



訪問サポートで、「マイクロソフトアカウント」の再確認のために何度かお伺いしていました。

同じ内容なので、メモにも書いてきているのですが、メモの存在も忘れてしまいます。



結局、お二人でご相談されて、大きなトラブルになる前にパソコンをおしまいにしようということになったようです。

スマホどころか、携帯電話も持たず、パソコンを年賀状の印刷にお使いになっていましたがそれもあきらめたそうです。

メールもこの数週間は開くこともできなかったようでした。



そこで、まずは毎月の支払いが発生しているものから「解約」の手続きをしていきます。

まず最初にしたのは、インターネット回線の解約です。

解約しても、月末までは使えますし、解約手続きが本当に面倒なので、一番最初にこの部分の契約関係を調べます。

どこのプロバイダーなのか、どこの回線契約なのか。

今回は、光コラボレーション事業者でしたので、そちらの解約手続きを調べました。

すると・・・

結局、その場でやるには電話でするしかなさそうです。あとはメールでのやり取り。これはご本人的に心配とのこと。

電話で解約するにしても、ご本人確認もあるので大変です。

私が代わりにしてあげたいところですが、スピーカーフォンにして横で指示を出します。

無事にインターネット回線の解約手続きができたら、次にやるのは有料プランなどの会員登録が無いか調査します。

ブラウザーに残されたパスワード一覧を手掛かりに、一つ一つご本人に確認しながら解約手続きをします。

万が一のために、マイクロソフトアカウントは支払いも無いので残しました。


最後にパソコンの初期化です。

まだ3年前にご購入されたばかりなので、少し名残惜しそうでしたが、ある意味、私のような他人でないと思い切って初期化はできませんね。



少し寂しそうなご主人様のお顔が印象的でしたが、その後、インターネット回線のモデムの撤去、レンタル返却の手続きをして、モデムなどの設置されていた場所のケーブル類を整理しました。


パソコンの初期化を待つ間、ご夫婦としばらく世間話しをしましたが、元々アナログに生きてきたようで、これからも生活に大きな変化はなさそうです。

テレビと新聞から世の中の情報を取るから、それで十分だとおっしゃっていました。



ご本人たちにとっては、ある意味、大きな決断になったことでしょう。

私にとっても、こうしたケースを経験することにより、念のためにサポートメニューに加えようかと、考えるきっかけになりました。



永遠の命はないので、自身を振り返り、自分にもこうした時が来るのかと思いつつ、想像ができずにいます。

恐ろしく多いアカウントの数々。。。

便利な世の中ですが、これらを安全に、そして確実に手放すことも考えておく必要がありますね。